「水滞」とは体に水分が停滞している状態を言います。
水分の代謝が悪い人に起こりやすいものです。
肩こり、腰痛、内臓疾患と、色々なものに関わっています。
先日、あるご年配の女性が肩こり・腰痛で来られました。
クーラーのよく利いた部屋で着付けのお仕事をされているようです。
身体に触れてみますと、かなりの水滞がありました。
しかし皮膚はサラサラ。
うちの治療院はクーラーをあまり利かせておらず、少し涼しい程度。
私の白衣の下はかなりの汗をかいている状態なのですが、このお方はサラサラ。
暑い中を来られたにもかかわらず、です。
これは異常です。
色々と診察をしてみると、この水滞が大きな原因の一因だろうと感じ、
その水が流れやすくなるよう治療をして少しの改善を得ました。
治療の途中、じっとりと汗をかき出したのですが、すぐに治まりました。
その後、おしっことして出て行ったようです。
患者さんは「あっ、何か汗臭い。こんな臭い、出たことが無いのに」と言われましたが、
これは良い汗なんだと言うことを説明し、納得してもらいました。
邪魔になっていた水滞が汗となって出て行ったのです。
この季節、ある程度の水分摂取は必要となります。
しかし、このような汗もかかず、おしっこの量も少ない方は
水分摂取を考える必要があるでしょう。
自分の身体を知って、健康管理に心がけていって欲しいものです。