てい鍼(ていしん)について

今回は、当院が使っている鍼について説明したいと思います。

 

私がいつも使用している鍼は鍉鍼(ていしん)と言います。

鍼灸関係の方はお聞きになったことがあるかも知れません。

一般の方は「なんのこっちゃ」でしょう。

 

 

 

一般的なはり治療では「毫鍼(ごうしん)」というものが使用されることが多いです。

 

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筒の中にはりを入れて、トントンと指で弾いて体の中に刺入します。

この時、時々、チクッとすることがありますが、これが人気の分かれ道のようです。

好きな人は好きだし、嫌がる人は絶対に嫌だと言われます。

 

実は私も好きではありません。f(^_^;)

学校の授業で生徒同士が刺し合いをするのですが、嫌な時間でしたね~。

 

写真は使い捨てのディスポ鍼です。

これで感染症予防をすることが多いですが、

普通の鍼でも高圧滅菌器で滅菌することで感染を予防することができます。

 

 

 

続きまして、私が使用している鍉鍼(ていしん)です。

 

CIMG3198

 

私が持っているものは大きく分けてこの3種類で、

一番使用頻度の高いものは右の「森本式鍉鍼」です。

ツボの場所によって長さを使い分けています。

先っちょを見てもらえば判ると思いますが、全く尖っていないので身体に刺さりません。

 

 

 

これらの鍼は、数千年前から中国にあったものを改良していったもので、

優劣が付けられるようなものではなく、本来は目的によって道具を変えていくわけです。

ですから全ての鍼を使えることが望ましいと言うことになります。

 

 

しかし、一般的な鍼灸院は毫鍼のみを使う先生が多いでしょう。

私は学校で毫鍼を練習したものの、現在は鍉鍼しか使用していません。

この鍉鍼(ていしん)で毫鍼の目的もカバーしているのです。

 

 

 

まあ、しかし、鍉鍼(ていしん)の一番の魅力は何と言っても「痛みがない」ことでしょう。

刺さないのだから痛くない。

当たり前のことです。

 

 

 

 

「訴えた症状が良くなればどんな治療でもかまわない」

 

これが患者さんの言い分でしょうし、もっともだと思います。

 

その上、痛みがなければ良いかな~。

 

と思って、日々、臨床にあたっております。

 

 

 

 

 

 

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