大阪の勉強会

毎月、第3日曜日は大阪の研修会に参加しています。

 

午前中は座学で、毎月、私ともう一人の先生が発表することになっています。

今月は「土用の診察法」と「土用の治療法」でした。

 

7月19日から夏の土用が始まります。

この時期は湿気も多く、胃腸の調子を崩しやすくなります。

暴飲暴食に気をつけましょう!

 

午後からは実技の時間です。

 

お互いに脉診をしたり鍼の練習をします。

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参加者は皆、とても真剣に取り組んでいます。

家に帰れば、多くの患者さまが待っていますからね。
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梅雨の体調管理、できていますか?

6月6日、山口県は梅雨入りしましたが、ほぼ雨は降らず、やっと昨夜から梅雨らしい雨が降りました。

朝からバケツをひっくり返したような土砂降り・・・と思ったら止んだり、とにかく変な天気です。

お昼には日差しも見えてきました。

 

当院の駐車場に植えられたアジサイも、心なしか元気がないようにも見えます。

 

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やはりアジサイには適度な雨とカタツムリでしょう。(*^。^*)

私は雨が嫌いですが、このセットだけは別物です。

 

さて、梅雨の体調管理はできていますか?

東洋医学ではこの時期、「湿邪」が影響して体調が崩れると考えられています。

湿気が身体の流れを邪魔し、色々な症状を引き起こします。

  1. だるさ
  2. 眠気
  3. 食欲不振
  4. むくみ
  5. 関節の痛み

などです。

 

鍼灸での治療は、この邪魔している湿邪を取り除き、乾燥させるように持っていくことです。

治療により湿邪が取り除かれると、即座に身体がスッキリしますよ。(*^^)v

 

家庭で気をつけることを書いてみます。

  1. 体を冷やさない
  2. 冷飲食を食べ過ぎない
  3. 除湿をし部屋を快適にしておく
  4. 適度な運動をする

などです。

ただ、熱中症の危険もある時期ですから、のどが乾けば水分を取るようにしましょう。

 

「体を冷やさない」についてですが、こう聞くと逆に体を温める方がおられます。

あくまでも冷やしすぎない程度に留めてください。

身体を温めすぎると汗が出て不快になりますので、こまめに汗を拭くようにしましょう。

 

足三里のお灸もとても効果的です。

tubo10※画像は せんねん灸のサイト より

 

ひざのお皿のすぐ下、外側のくぼみに人さし指をおき、指幅4本そろえて小指があたっているところが足三里です。

胃腸の働きを整えてくれ、湿邪が溜まらないようにしてくれますよ。

 

 

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小児はり

【小児はり】

当院では産まれたてのお子様から治療を受けていただけます。

夜泣き・かんむし・夜尿症(おねしょ)・アトピー性皮膚炎

など、お子様の症状でお困りの際はぜひご来院ください。

当院では【刺さない鍼】を使用しておりますので、赤ちゃんから安心して治療を受けていただけます。

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お子さまの身体は敏感です。

精神的なもの、環境、天候などが身体に影響を与える場合があります。

【気】【血】【津液(水)】の流れを整えることで、症状が緩和されていくことが多くあります。

治療の痛みなどは全くございません。

また、ご家庭でできる簡単な治療法をお教えする場合もあります。

最初は不安そうなお子さまも2回目からはリラックスして治療を受けられています。

小さなお子さまは抱っこしたままでも治療できます。

ご心配な方はご相談だけでもお越しください。

 

また、当院には待合室におもちゃや絵本、ベビーチェアもご用意しております。

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お待ちのお子様のお相手もスタッフが致します。

(ご予約時にお申し付けください)

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どうぞ安心してお連れください。

 

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施術の流れ

    【施術の流れ】

     初めての患者さまにはまず問診票の記入をお願いしています。

 

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     問診票を基に詳しくお身体の状態・お悩みなどをお伺いします。

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問診の後、治療に移りますが、服装はお腹とひざ下が出る服装でしたらそのまま治療致します。

当院にズボンもご用意していますので、お気軽にお申し付けください。

 

 ③   仰向けに寝てもらい、まず、お腹の皮膚、弾力、つや等を手で触れて拝見します。

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④ 両方の手の脈を診ます。

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脈は片方の手で六ヶ所ずつの脈を診ます。

 

⑤ 得られた証(情報)を基にツボに鍼をします。

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この時、鍼を皮膚に刺すのではなく、近づけているだけです。

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何度も脈の変化を確認しながら治療を進めていきます。

 

⑥ うつぶせになっていただきます。

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背部の流れを整えていきます。

 

⑦ また仰向けになります。この時、必要に応じてお灸をします。

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熱くなる前の温かい程度でお灸は取り除きますのでご安心ください。

この時、ご自宅でお灸をしていただく患者さまにはお灸の仕方をお教え致します。

 

⑧ 養生説明

生活習慣の見直しやアドバイス、また今後の治療について説明を致します。

ご質問は治療中でも全く問題ありません。

お気軽にお尋ねください。

 

~~~治療はこれで終了です~~~

 

⑨ 治療後、初診の患者さまには簡単に当院の説明を致します。

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当院の治療の特徴や健康保険の取り扱い、岩国市のはりきゅう券等の説明をさせていただきます。

 

⑨ お支払い、次回のご予約をいただき終了です。

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以上です。

 

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当院の治療時間

はっきり言いまして短いです。

最近、さらに短くなってきました。

 

一般的な鍼灸院の治療時間はどれくらいの長さかご存知でしょうか。

・・・と、聞いておきながら何ですが、はっきり言いまして様々です。

患者さんの状態にもよるでしょうが、

基本的に気持ち良くするための慰安ではなくて治療ですから時間で区切れないのです。

 

逆にメニュー表に、

30分3000円、60分5000円などと明確に書かれているところは

「これって本当に治療目的なの?」と思ってしまいます(私は)。

※「治療目的」と言いながら中身は慰安の場合。慰安を否定していません。

 

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(ネットより拝借↑)

 

しかし目安としてでしょうが「大体30分です」「約1時間です」と説明されると思います。

鍼を刺す時間、鍼に通電する時間、お灸の時間と必ず必要な時間というものがあります。

マッサージをされる先生はさらに時間がかかってきます。

 

当院は鍼に電気を流したり、マッサージは行いませんが、

約1年前までは問診や鍼、

お灸の時間を含めて「問診を入れて1回30分です」と説明していました。

それが最近、約15分・・・・・短い方では5分(お灸なし)くらいで終わってしまいます。

このあたり、少し解説をしていきます。

 

私は「必要な治療は必要!」と思っています。

裏を返せば「不必要な治療は不必要!」と思っているのです。

ですから大阪の勉強会に毎月参加し「本当に必要な治療は何なのか」を考え、

治療の無駄をそぎ落としています。

そうすることにより、患者さんの身体への負担は軽くなります。

 

医師に「本当は必要ないけど、薬を多めに出しておいたから」って言われても、

あまり嬉しくないですよね。

 

実際の治療ですが、肌艶を拝見し、脈を拝見し、1~2つのツボに鍼をし、

脈や肌艶が良くなればそれ以上はしません。

例えば腰痛があるからと言って必要以上に腰に鍼をすると折角整った脈や肌が悪くなり、

その時楽になっても帰宅後や後日、同じように腰痛が出現することも多くあります。

 

やり過ぎて体が重だるくなることもあります。

「あの鍼は効いた~」と言われる患者さん、それを言われて喜ぶ鍼灸師。

「それは治療として失敗だ」と私は思っています。

 

この先も良い治療を心がけていきます!!

 

 

 

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ぎっくり腰などの急性疾患

2月4日に立春を迎え、暦の上では春になりました。

 

と、言っても、まだまだ寒くなるのでしょうが、

とにかく日照時間などからすると春になりました。

 

そして春には春になりやすい症状と言うものがあります。

判り易く言うと筋肉の急性疾患と精神的な症状です。

筋肉の急性疾患とはぎっくり腰や寝違え(寝違い)、四十肩、五十肩などです。

 

↓壁ドンじゃないですよw

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(ネットより拝借↑)

私もぎっくりや寝違え経験者ですが、まあ、とにかく痛いモノです。

同じ腰痛でも、慢性の腰痛とは別物ですね。

欧米では何と「魔女の一撃」と呼ばれているとか。

恐ろしさを覚えると同時に、ぎっくり腰が何とも可愛い名称に思えてきます。

 

魔女の一撃

(ネットより拝借↑)

現代医学的には急性腰痛症と呼ばれる筋肉や筋膜の炎症です。

慢性的な筋肉疲労などが原因になり易く、

炎症を抑えるような薬や湿布を処方される事が多いようです。

勿論、深刻な疾患もありますので医師の診断を仰ぐのも重要です。

 

では東洋医学ではどう考えるのか?

 

ここ最近、風がきついと思われませんでしょうか?

はい、春は風が強く吹く事が多く、

東洋医学的にはこの「風」が筋肉を痛める原因と考えています。

勿論、科学的なモノではなく、中国の長い歴史をかけて培ってきた経験則からです。

 

風が人体に影響して気の流れが悪くなり、筋肉が疲れやすく硬くなります。

当然、動きが悪くなり、無意識のうちに無理な動きをするようになります。

その疲労がたまりにたまって、ある日突然、強烈な痛み「ぎっくり腰」を起こします。

 

東洋医学的な治療ですが、

風が人体に入って悪さをしたのですからその風(邪)を鍼で追い出します。

風が出ていくと脉や肌が変わるので、出て行った事が確認できます。

顔色が変化する事も多いですよ。

面白いでしょ?

 

その他、春の症状と言えば花粉症なども出始めます。

体調を整え、なりにくい身体にしていきましょう。

 

 

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足の冷えにお灸を! ~三陰交~

本日はお灸の仕方についてです。

当院では、患者さんによってご家庭でのお灸をお勧めしております。

 

この時期、多くの女性はもちろんのこと、男性も冷え症で悩んでいる方が多く見受けられます。

そんな時、効果的な一つの方法としてお灸があります。

今回は冷え性にとても効果のある「三陰交」と言うツボの取り方、

お灸の仕方について説明します。

 

まず、内くるぶしを確認し、マジックで印を付けます。

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その印にご自分の手の小指を置き、指4本分の場所に印を付けます。

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足を真横から見ると、大体、すね側とふくらはぎ、つまり前後の中間点になります。

それが三陰交と言うツボです。

そこに市販の台座が付いた火傷しにくいお灸に火を点け、すえます。

肌に当たる部分がシールになっているので、落ちる危険は少ないですよ。

 

数は1~2個、朝晩のリラックスしている時に行ってください。

熱を感じなくても多くしないでください。

また、熱かったらすぐ取り除き、水を入れた容器に入れて火を消してください。

くれぐれも火事にはお気を付けください。

 

で、「これが三陰交です」と書きましたが、どうせするならもっと効果的にしましょう。

その周辺の皮膚を軽~~~~~~~~く撫でてみてください。

ほんの少しだけフニャッとしている場所があります。

それは鍼灸師業界では生きたツボと言われるものです。

そこにお灸をすると、さらに効果的です。

 

下の写真をご覧になると、上の印より少しずれているのが判ると思います。

ツボの場所は人によっても違いますし、

同じ人であっても毎日、その時によって場所が変化します。

 

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練習すれば誰でも探せるようになりますよ。

 

せんねん灸のサイトではこの他にも色々なツボを紹介していますので参考にしてください。

判らない場合は説明しますので、お気軽にどうぞ。

 

 

 

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第21回 漢方鍼医会夏期学術研修会 愛知大会

先日、8月28日・29日で私が所属している漢方鍼医会の研修会が愛知県でありました。

 

私は大阪に所属していますが、他にも東京、愛知、名古屋、滋賀、神戸、鹿児島の

7団体とそれをまとめる本部があります。

今回は愛知漢方鍼医会主催の夏期研でした。

 

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総勢130名の参加があり、とても賑やかな会になりました。

 

午前中は2つの講義があり、午後からは実技がありました。

実技は大阪以外の会員と一緒になり、熱い意見交換と実技のやり取りがありました。

と言いますのも、全ての地方団体はその団体独自のテーマを設けて学術を行っており、

全ての団体が少しずつ行っている内容が違うのです。

ですからこうやって一年に一回、集まって二日間の研修をするのです。

 

実技中の写真は撮れませんでしたが、

大阪で勉強したことを出すことができて私の中ではとても充実した時間となりました。

 

二日目はパネルディスカッションです。

テーマにそってパネラーが話し合い・・・・・

 

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その内容を踏まえてグループディスカッションが行われました。

ここも他団体が混合の班を作っているので、

それぞれの団体の考え方を出して意見のすり合わせをしていきます。

 

私の意見が班員の参考になったり、また逆もあり、大変な作業ですがとても勉強になります。

ここで自分の意見を言っておかなければ、

もし間違えていた時に自分の実技もとこかでひずみが発生し、

それは患者さんに返ってきますので大変重要なことです。

 

また来年、同じ時期に夏期研がありますので、

それまでの一年間で実力アップして参加したいと思いました。

 

ただ、29日(月)お休みをいただきまして、大変ご迷惑をおかけしました。

その分は治療で返していこうと思います。

 

 

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5月29日 前期学術講習会 (公社)山口県鍼灸師会

あと1週間です。

 

学生さんや一般鍼灸師を集めての講習会をシンフォニア岩国で行います。

 

午前は私が「難経の腹診」を実技を交えて行います。

こういった発表はいつまで経っても慣れず、本当に緊張しますね。

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※この写真は昨年8月23日の前期学術講習会のものです。

 

午後からは中医学でご高名な兵頭明先生がご講演されます。

内容は

「日本の超高齢化問題、認知症対策に対する鍼灸治療の実際と可能性」

です。

兵頭先生も実技をされるそうですので、とても楽しみです。

 

いや、それよりもまず自分の発表をきちんとしないと・・・・・。

 

 

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鍼灸が敬遠される訳

皆様は何だと思われますか?

・チクチクと痛い(怖い)   ・お灸が熱い(煙がくさい)   ・非科学的

・お年寄りが多く古臭い    ・清潔感が無い

 

021101d(イラスト:すすむてつろう)

 

ま、大体これらが一般的な嫌われる理由です。

 

先日、当院に初めて来られた患者様を治療中の会話です。

 

患者様:「わしゃ、ハリは嫌いなんじゃ」

 

時々、このような事を言われる方がおられ、

多くの理由は上に挙げたものだったのでそのような予想はしていたのですが・・・

 

私:「えっ?でもここ、はりきゅう専門ですよ」

患:「ま、そりゃそうなんじゃが・・・今まで何か所もハリに行った」

私:「(じゃ、好きなんでしょ?)はぁ・・・どうだったんです?」

患:「どこでもそうじゃったが、腰が痛いっちゅうたら腰にハリ、肩が痛いっちゅうたら肩、

足っちゅうたら足にチョコチョコっとしかせん」

 

内心「もっとチョコチョコっとしかしない、

と言うよりもほとんどした感じを受けない当院の治療はどう思われる事やら」と苦笑いの私。

 

私:「一口に鍼灸と言っても、色々とやり方がありますからね。私と同じやり方は近くにないですよ。」

患:「どう違うんかね?」

私:「一般的には運動器疾患を主に扱います。筋肉や神経に鍼を刺して刺激を与え、緊張を緩めるのです。

当院はまず刺しません。また内臓の働きを整え、人間の本来持っている治癒力を引き出します。」

患:「はぁ・・・んで、ワシの腰はどうなっちょるんかね?」

私:「○○さんはこの寒い季節の影響が肝に影響して筋肉が硬くなってしまったのです。

その原因を取り除くのです。そうすると・・・ほら、筋肉が柔らかくなってきましたね。」

患:「はぁ・・・・・そういやそうかも。・・・何でそんなんが判るんかね?」

私:「脈やお腹の状態で判るのです。皮膚の色で判ることもありますよ。」

 

治療を開始して約15分後・・・・・

 

私:「では、今日はこれで良いですよ。」

患:「えっ?・・・・・んで、いつ鍼をするんかね? 埋め込んどるんかね?」

私:「もうしましたよ。身体には刺していませんよ。まだ痛みはあると思いますが、これで良いです。」

患:「はぁ・・・まぁ、少し楽だけど・・・。」

私:「帰宅後、楽になることもあります。今のお身体は良くなる方向に行っていますので大丈夫です。」

患:「はぁ・・・。」

 

そう言って半信半疑で帰られる患者様。

2~3日後に笑顔で来られ、かなり良くなった、と。

この心境の変化を見るのも、楽しみの一つになりつつあります。

 

敬遠される理由の払拭にはなっていないのかも知れませんが・・・・・。