と言う言葉をご存知の方も多いでしょう。
「何を今更」と思われる方もおられるかも知れませんね。
一般的にTV番組で「身体に良い」事を放送しているものは視聴率が良いようです。
それが運動などの健康法であったり、食べ物であったり様々でしょう。
うちに来られる患者さんにも例えば「青汁は身体に良いから」と言って、
毎日飲むのを自慢にしているほど話される方もおられます。
しかし、健康になっているどころか、逆に身体が冷えていたりします。
「身体の何に良いの?」と聞いても答える事が出来ず、
「TVで言っていたから」とか「常識だから」と言う答えが返ってくることが多いです。
かなりの方が理由も知らずに「TVが言っていたから」との理由で
それを鵜呑みにした健康法を実行しておられることでしょう。
身体を悪くしながら。
さて、身体に良い食べ物とは何なのでしょうか?
逆に、身体に悪い食べ物ってあるのでしょうか?
青汁を例に取りましたが、青汁自体には何の悪い物もないと思います。
青汁はカリウム、リン、ビタミンAを多く含んでいるため、
飲み過ぎると透析患者や循環器系の薬を飲んでいる人には良くないようです。
腎臓が弱い人や冷え性の人にはあまり良くないということです。
しかし、野菜不足で腎臓が悪くない人にとっては良い物とも言えます。
その人によって「良い物」「悪い物」は変わるのです。
最近は交通網の発達やネットの普及により、遠くの食材が簡単に手に入ります。
北海道の人でも沖縄の食材を手に入れることは朝飯前でしょう。
しかし、北には北に住んでいる人の身体に良い食べ物があり、
南には南に住んでいる人の身体に良い食べ物があるわけですから注意が必要です。
ゴーヤの炒め物が好きな方も多いでしょう。
沖縄の代表的な野菜ですが、身体の中にくすぶる熱を取る働きをしてくれます。
北の塩気の多い食材、漬物やお味噌は身体の芯を温める作用があります。
北に住んでいる人にとっては寒さ対策になります。
この食材を逆転させてしまうとどうなるでしょうか。
すぐには影響が出なくても、段々と調子を崩していく可能性があります。
勿論、その人の耐性があるでしょうから一概に言えることではありません。
しかし、あまり遠くの物を長期にわたり摂取する事は良くない事は事実です。
自分の身体を知り、食べ物の中身を知り、地域を知って
美味しいもの、身体に良い物を食べたいものです。