院長の中本です。
最近、時々、鍼灸治療の見学者が当院に来られます。
当院の治療は「てい鍼」という全く刺さない鍼のみを使用しており、
山口県人には余り馴染みの無いものです。
しかし都会にいる鍼灸師には少しずつ存在が広まっており、
私が所属している大阪漢方鍼医会にも入会希望者がコンスタントにあるようです。
都会で免許を取得した鍼灸師の皆さんがてい鍼や鍼灸本来の古典治療に興味を持ち、
田舎に帰った時にぶつかる壁、「勉強する場所が無い」と言うことです。
と言う私も、未だに毎月大阪へ通っているのはそのためです。
しかし、近くに良い場所があればどれだけ助かることか。
そういった思いから、見学希望を断ることはしておりません。
私もこれで苦労していますから、そういった苦労を味あわなくて済むならそれに越したことはない。
そういう気持ちからです。
ま、全く私にメリットが無いかと言えばそうでもありません。
私の勉強嫌いの性格から、そういった方を受け入れた方が私の強制的な勉強になるからです。
見方によれば、私の方が得をしている・・・いや、まだそこまで大人にはなりきれていないかも。
一つ問題があるとすれば、私の説明ベタでしょうか。
いつも見学者が帰られた後、「他に上手な説明があったな~」と反省しっぱなしです。
これからも勉強していかなければ。